2016年11月09日

三上賀代の舞踏

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三上賀代さんは、現在、京都精華大学教授であり、とりふね舞踏舎主宰をされている。

徳島県生、お茶の水女子大学国文科卒、同大大学院博士課程修了(学術博士、舞踊学)。
学生演劇活動、新聞社勤務後、暗黒舞踏創始者・土方巽、野口体操創始者・野口三千三に師事。
とりふね舞踏舎を主宰し、国内外舞踏公演多数。
著書『器としての身体−土方巽・暗黒舞踏技法へのアプローチ』ほか。

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(三上賀代からのメッセージ)
少しだけ自由になりたくて、踊りつづけています。
人類の歴史とともにある舞踊は、大いなる力への祈りから始まり、人と人をつなぎながら、時代、風土を背景に、いろいろな形式を生みだしました。私は、1960年代の日本にうまれ、Butohの名称のまま世界に評価される暗黒舞踏とは何かを研究しています。世界でたったひとつの暗黒舞踏ゼミでは、踊るのが苦手、他人とかかわるのが苦手な人も、野口体操でからだ、こころ、あたまをほぐし、一度だけの白塗り舞踏体験から阿波踊り等までの実技を通して、「気持ちいい」感覚を磨く中から、身体、表現、コミュニケーションのあり方を様々な角度から模索します。

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今回の舞踏公演「長岡へ〜同行二人〜」は、長岡出身在住の平井紫乃さんとの競演でした。
平井紫乃さんは、京都精華大学時代に、師となる三上賀代氏と出会い、幼少時から続けてきた踊りに、新しい道を見つけ、三上賀代主宰のとりふね舞踏舎の一員として舞踏に精進し、国内外の公演に参加。現在生活の拠点を置く長岡で、師が継承する野口体操を取り入れた身体を解放する体の動きが、心身の健康に繋がる術を公開していく取り組みを準備しています。

人生の先を歩く人と、後に続く人のつながり、生きる道筋、生まれることと死ぬことまでを深く言及して観客の深層に刻み込む踊り手の表現に圧倒されました。舞踏の持つ身体表現の美しさ。生と死の極限までの道を想う公演は、心地よい余韻がゆらゆらと続きました。圧巻という言葉がぴったりでした。

追記:
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2016年春に下記の公演が開催。
2016年5月20日 (金) 〜2016年5月22日 (日)

とりふね舞踏舎
  三上賀代『増補改訂 器としての身體』 日英出版記念公演
  とりふね舞踏舎公演『Sai』

公演内容:
砕け散りうねる波上 荒れ狂う風雨の中をとびまわる鳥、峨々たる山に分け入る舟 
〈とり〉という名の〈ふね〉の魂の航海

(東日本大震災の影響下に作られた作品)
http://www.torifune-butoh-sha.com

出演:三上賀代 / 小川あつ子 / ひかり / 平井紫乃 / 内田征代 / 村上皇太后 / 田屋民 / 中川亜美 / 青山由佳 / 貞森裕児 / ほし☆さぶろう / 吉田祐 / 正學居士 / 松永将典 / 畑中良太 / 埜口敏博 / 村松佳紀 / 他 / ドラム: 石塚俊明(頭脳警察)
構成・演出・振付: 三上宥起夫 / 舞台美術: 小林芳雄 / 照明: 三枝淳 / 音響: 新明就太 / 衣装デザイン: 北上亜矢 / 染色: 辛島廣子 /
posted by muan at 14:37| Comment(0) | イベント&コンサート