池原浩子展

池原浩子展
「浸蝕する境界」
　

　ここ数年、「平面」の不思議さと不可解さに興味と関心をもって制作しています。平面空間は私にとって表現そのものの対象であり、表現の可能性を追究する場でもあります。
　キャンバスの表と裏が逆転したり、キャンバス布を境界とする「向こう側」と「こちら側」の断絶と通過のせめぎ合いに彷徨ったりする感覚が、奇妙でもあり楽しくもあるのが実感です。
「浸蝕する境界」は平面とは何かという問いを限りなく問うていくための、自分にとってのひとつのキーワードです。

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