古布のコレクション展でもあるのですが
究極のボロがアートのように並びました。
はぎ合わせ、当て布をし、弱くなった布にチクチクと縫い目をいれ
大事に、大事に一枚の布、一枚の着物を着てきた痕が、
時を経て、哀しさと苦しさと痛みを純化させて
愛しい程に美しい色合いと感触を伝えています。
ボロですが美しいぼろです。
無作為と時が創り出した哀しく美しい造形となって、の前に現れました。
魅入ってしまいます。
ぼろ。
愛らしい響きの中に、失ったいろいろな事柄を見出します。
コレクターの桜井大士さんです。
古布、いえボロの魅力に魅せられたひとりです。