陶芸家として高石次郎さんは、土を使って作品をつくっているのですが
陶芸作品というジャンルを超えています。
アートという言葉は簡単で、無責任な響きを伴う時があり
時として何でもアートと括ってしまうのも、とおもうのですが
高石次郎さんの作品は、
「アート」そのもの。
それ以外の表現がみつかりません。
明快に、「これぞアート」と
胸がスカッとして、楽しいです。
ちょっとシュールで、毒気があり
ちょっともの悲しくて、叫びたくなり
ちょっと陽気で、ナンセンスで。
グリム童話でも、イソップ童話でも、どの国の民話でも
うすのろさんや無知なこどもやよくのない人が
幸せをつかみます。
笑いを運ぶピエロの悲しみ
へんてこりんのおかしさ
強力でない非力が生み出す、
静かで大きな底力。
悲しみや苦しみを知って生み出される味。
土に描かれた高石次郎さんの世界が
それらを内包して描かれています。
人間が人間として生きる上で、ユーモアというエッセンスが
とても大事な良薬。
ちょっと苦いけれど、美味しいです。
おかしさや不思議さやこっけいさが
ずんずんと心に入り込み
元気がむずむずと湧き出てくるようです。
アートの力に今日も乾杯!!
